医学部の臨床実習前OSCEで再試験になってしまったという話を前の記事でした。
その再試験は大きなミスはなく、よっぽど採点官が厳しくない限りは受かるだろうという感じの出来栄えなのであるが、それが終わっていざ休み期間に入ると、4年間の過ごしてきたものなどを考えてしまう。
人間は後悔を抱えて生きていくものであるが、もう少し賢く生きることができたのではないかなあと思うことは多々あるのだ。
医学部生がよく聞かれる質問として、
「将来何科になるの?」
という質問がある。これは親が消化器外科だから自分もそうなる!みたいな崇高な思想を持つ医学生にとっては難なくこなせる質問なのであるが、自分みたいに医療経済学やプログラミングに興味がある学生にとってはなかなか厳しい。
高校の同期がコンサルや大手企業に内定を取っているという報告が耳に入ってくる中で、自身はこれでいいのだろうかというモラトリアムの腐ったようなものがふつふつと込み上げてくるのである。
もちろん医学部に来たという進路選択に関しては何の後悔もないのだが、自身の中身の無さに情けなくなるし、自分が年老いたときにどうなっているのかという恐怖すらある。
でもどっかで、自分のできること、自分の限界と折り合いをつけないといけないというのも事実である。
だから、明日も前を向いて生きていかないといけない。